朝日新聞が運営する、「ひとりを楽しむ」をコンセプトにしたウェブメディア「DANRO」で、鉄道と街の成り立ちに関するコラムを不定期で執筆しています(記事一覧はこちらからご覧いただけます)。
上野公園パンダ舎の下を走る「京成線」 見えない「電車」の気配を感じる
複数の路線が乗り入れる東京・日暮里駅。JR山手線と常磐線のほか、成田空港まで「最短36分」で結ぶ京成線も乗り入れるターミナル駅として重要な役割を担っています。
日本ではこうした交通結節点全般をターミナルと呼びますが、英語の「terminal」に由来する「終点」「終着」という本来の意味に従えば、京成本線のターミナルは上野駅になるはずです。
ところが京成上野駅はJR上野駅と少し距離があって、乗り換えが不便。このため京成電鉄は、JR線からの乗り換え駅として「日暮里」を前面に打ち出しているのです。日常的に京成線を利用していても、日暮里~京成上野間に乗ったことがないという人は多いのではないでしょうか。
- 地下を進む日暮里~上野間
- 文化の杜に馴染む旧駅舎
- 上野動物園の下を走る京成線