同人誌「戦ふ交通営団 戦時下の地下鉄」紹介ページ

[1937-1945]戦時輸送の時代

戦ふ交通営団
戦時下の地下鉄

B5版 本文モノクロ106ページ(約50,000字)
コミックマーケット95(2019年冬コミ)新刊
3日目 西う11b 会場頒布価格 1000円

書泉グランデ(神保町)、書泉ブックタワー(秋葉原)と書泉オンライン(通販)で委託(委託販売価格 1200円)

内容紹介

帝都高速度交通営団が設立されたのは、太平洋戦争開戦直前の1941年7月4日のこと。「帝都」なる前時代的な文字を冠しながらも、戦争遂行目的の組織ではないということで、戦後も存続を許された唯一の「営団」が交通営団である。

日本の地下鉄史を語るとき、戦前の東京地下鉄道と東京高速鉄道の誕生から始まって、両社の対立を経て、交通調整の結果「交通営団」が設立されると、次は戦後の新線建設時代まで一気に飛んでしまうことが多い。戦時中は何も無かった、何も進まなかった、挫折と荒廃だけの暗黒の時代であると。

しかし戦後直後の混乱期が収まって、すぐに丸ノ内線の建設に着手することができたのは、戦前と戦後をつなぐ戦時中に一定の準備、蓄積が行われていたからである。戦時下の営団は、いったい何を検討し、何をどこまで進めることができたのだろうか。

地下鉄史における最大のミッシングリンクである、戦時中の交通営団の実像を明らかにすべく、戦時体制下の日本における高度国防国家と地下鉄をめぐる様々な議論と、戦禍に巻き込まれていく地下鉄と職員の姿を、1937年から1947年まで歴史の歩みと共に描いた一冊である。

もくじ

昭和11年(西暦1936年 皇紀2596年) 4
昭和11年2月26日、大雪 4

昭和12年(西暦1937年 皇紀2597年) 6
昭和12年7月7日、銃声 6
12-1 東京地下鉄道の経営 8
12-2 東京地下鉄道職員の業務 10
12-3 東京地下鉄道職員と徴兵 12

昭和13年(西暦1938年 皇紀2598年) 14
昭和13年5月5日、転換 14
13-1 東京高速鉄道の開業 16
13-2 陸上交通事業調整法 18

昭和14年(西暦1939年 皇紀2599年) 20
昭和14年9月1日、戦端 20
14-1 地下鉄道・高速鉄道の直通運転 22

昭和15年(西暦1940年 皇紀2600年) 24
昭和15年9月27日、昂揚 24
15-1 交通事業調整委員会の議論 26
15-2 防空と地下鉄を巡る議論 30

昭和16年(西暦1941年 皇紀2601年) 34
昭和16年12月8日、開戦 34
16-1 帝都高速度交通営団の創立 36
16-2 営団としての鉄道事業開始 38
16-3 昭和16年の相互直通運転構想 40

昭和17年(西暦1942年 皇紀2602年) 42
昭和17年5月6日、蹉跌 42
17-1 緊急施行線の着手 44

昭和18年(西暦1943年 皇紀2603年) 48
昭和18年10月21日、暗雲 48
18-1 戦時下の輸送状況 50
18-2 ガールズ・アンダーグラウンド 52

昭和19年(西暦1944年 皇紀2604年) 54
昭和19年7月7日、落日 54
19-1 決戦下の輸送状況 56
19-2 戦時下のbizライナー 60

昭和20年(西暦1945年 皇紀2605年) 62
昭和20年8月15日、廃墟 62
20-1 空襲下の輸送状況 64
20-2 エンキンドル3号作戦(1月27日) 68
20-3 ミーティングハウス1号作戦(2月25日) 76
20-4 東京大空襲(3月10日) 80
20-5 山手大空襲(5月25日) 86

戦後(西暦1945年8月15日以降) 92
1945年9月3日、戦後 92
1945-1 敗戦国の輸送状況 94
1945-2 設備の荒廃と事故の多発 98
1945-3 戦後を生きる職員たち 100
1945-4 整列乗車の誕生 102