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台湾脱線事故で発覚した日本製車両の設計ミスはどの程度重大か
18人もの死者を出した台鉄の特急脱線事故。早くから運転士の過失が報告されていたが、ここにきて、日本製の車両に設計ミスがあったことが発表された。果たして、この設計ミスはどの程度、今回の事故に影響を与えたのだろうか?
- 日本車両製造の設計ミスが発覚 事故はなぜ防げなかったのか
- 事故前に何度も急停車 ATP切断はなぜ行われたのか
- 過酷な定時運転ノルマは福知山線事故を想起させる
※ ヤフコメなどで「設計ミス」と「配線ミス」どっちなんだとお叱りコメントが付いていますが、確かに表現が悪かったですね。失礼しました。日車が発表したのは「配線部分の設計ミス」という見解です。
なお、冷静に読んでほしいんですけど、設計ミスが原因だとか、日本の責任重大だとかは書いていません。特に事故に至る経緯はまだ捜査中で結論がでていません。台湾側で受領時に検査していないのかとか、そういうところも調査中です。そこには現時点では踏み込めません。
それでも地元紙の報じた通信記録などをもとに、設計ミスのあった機能は、事故の発生に至るどの部分に関係してくるのだろうということを、イメージしてもらうための記事です。