城東電気軌道百年史紹介ページ

城東電気軌道百年史

城東電気軌道百年史

1917年12月30日に錦糸町と小松川を結ぶ私鉄として開業した城東電気軌道は、2017年末で100周年を迎えました。後に都電ネットワークに組み込まれ1972年に廃止されたこの電車の歴史は、これまでどの鉄道専門書にも取り上げられることなく「幻の電車」として忘れ去られつつありました。

城東電気軌道に関する情報は、鉄道雑誌、専門書、論文、webのどこにもありません。

本書は国立公文書館の『鉄道省文書』や東京都の公文書をベースに、当時の新聞・経済誌・紳士録・会社録から情報をひとつひとつ洗い出し、1910年の出願から1937年の東京乗合自動車合併までを中心に計画の変遷と挫折を描いた、日本初の城東電気軌道の解説書です。

いち鉄道会社の記録に留まらず、戦争・災害・恐慌に翻弄される同社の姿から戦前日本の実像が浮かびあがる一冊です。同社に関心のある方のみならず、近代史・産業史に興味のある方にもお勧めです。

○ 本編 全204ページ モノクロ
○ 本文160ページ(約9万字、側注300以上、図版70以上)
○ 資料編30ページ(関係者150名以上の人名録、株主名簿、年表など)

城東電気軌道百年史
(更新履歴) 2018年2月28日 書泉に増刷分を入荷しました、また自家通販の体制を変更しました 2018年1月11日 正誤表を作成しました(申し訳ございません) 2018年1月9日...

発売箇所

書店委託(書泉グランデ・書泉ブックタワー)

Happiness Factory 無人販売所 - BOOTH(同人誌通販・ダウンロード)
空想東京都市交通博物館ガイドブック(¥ 500), 城東電気軌道百年史(¥ 1,500)
書泉 / 城東電気軌道百年史
1917年12月30日に錦糸町と小松川を結ぶ私鉄として開業した城東電気軌道は、昨年末でちょうど100周年を迎えました。後に都電ネットワークに組み込まれ1972年に廃止された...

内容紹介

城東電気軌道に関する情報は、鉄道雑誌、専門書、論文、webのどこにもありません。本書の制作にあたっては、国立公文書館の『鉄道省文書』や東京都の公文書をベースに、当時の新聞・経済誌・紳士録・会社録から情報をひとつひとつ洗い出し、各方面の論文・専門書の見地を積極的に取り入れて執筆しました。いち鉄道会社の記録に留まらない、戦前日本の経済史・産業史を俯瞰する本としてご覧いただける内容になりました。

本編は全8章からなっており、それぞれの時代を主導した4人のリーダーを中心に、時代ごとの城東電気軌道が置かれた状況と経営目標、計画と挫折を描いています。京成電鉄の創立者である本多貞次郎や、東京地下鉄道や鶴見臨港鉄道にも関わった大川平三郎など比較的名前の知られた人物から、謎に包まれたキーパーソン千葉胤義まで、当時の史料を中心に徹底的に調べました。

 

本文中には70以上の図表を添えて分かりやすく解説しています。地理的関係を把握しやすいように、当時の地図や路線図などをベースとした概略図を今回のために多数制作しました。城東電気軌道出願全路線図、直営及び子会社の乗合自動車全系統図もご用意しました。

目次

第一章 1910-1912 本多貞次郎 P.06-25
第1節 江東地帯の成り立ち
第2節 鉄道時代の到来
第3節 城東電気軌道の発起
第4節 本多の軌道ネットワーク計画
補遺1:その後の江東電気軌道
補遺2:本多貞次郎と武州鉄道

第二章 1912-1913 千葉胤義(上)P.28-52
第1節 新たな企業家集団の参加
第2節 松戸延長線計画
第3節 江戸川電気と大倉組
第4節 電灯会社と電鉄会社

第三章 1913-1914 千葉胤義(中)P.54-74
第1節 第二次追加発起人
第2節 城東電気軌道株式会社の創立
第3節 利根発電からの受電計画
補遺3:船橋延長線計画と行船人車軌道

第四章 1914-1915 千葉胤義(下)P.76-88

第1節 大城東電気軌道構想の断念
第2節 廣澤・千葉体制の終焉

第五章 1915-1920 尾高次郎 P.90-106
第1節 事業の整理と再始動
第2節 延長線計画の見直し
第3節 尾高次郎の死
補遺4:尾高次郎と東京運河土地

第六章 1920-1927 大川平三郎(上)P.108-126
第1節 関東大震災と郊外化
第2節 大島・砂町支線計画
第3節 江戸川線の建設
補遺5:高柳淳之助と城東電気軌道

第七章 1927-1936 大川平三郎(下)P.128-150
第1節 経済の暗転と苦難の時代
第2節 大東京市の成立
第3節 行き詰まる城東電気軌道
第4節 バスに活路を求めて

終章 1937-2017 城東電気軌道後史 P.152-164
第1節 再生と崩壊
第2節 戦後の江東鉄軌道計画

資料編 P.166-184
年表 P.186-199
あとがき P.200